ヒトが物を触った時の「ざらざら」や「なめらか」などの触感は個人によって様々であり, その根拠も定量的に説明できるものではない.そのため, 例えばケータイのカバーや革製品など日常的にヒトが触れるもので「触り心地がいいもの」を開発することは非常に困難である.本製品は, ヒトの触覚の原理に倣った計測方法で,「振動刺激値」として触り心地の数値データを取得し, ヒトの触感の官能評価との比較から分析,触感の定量解析をすることが可能である.
学術的にはヒトの触感と材質のパターンから定量的に説明が, 開発者にとっては定量的に評価された「一般的に触り心地がよい」材質を作り出すことができると期待される.